管理職としての責任

 フリーランスであれば、複数の案件の掛け持ちは可能です。
しかし時間管理に万が一失敗すると、関係者に大きな迷惑をかける事にもなりかねないため、細心の注意を払わなければなりません。
特に管理職の役割の仕事を引き受ける場合には、失敗が大きな悪影響を及ぼす場合があります。

 まだフリーランスとして仕事を始めた頃は、できる仕事は簡単な内容のものが多いです。
そのため多少は時間管理に失敗したとしても、関係者に与える影響は限定的なものに過ぎません。
代わりになる人物もすぐ見つかるため、クライアントからの信頼は失う一方で与える損害は限定的なものです。

 しかし管理職になれば、失敗による影響がクライアントに大きな損失を生み出す可能性が考えられます。
管理職は報酬が高い一方でその役職ゆえに担う責任が大きい傾向にあります。
もし時間管理に失敗し責任ある役割を果たせなければ、チーム全体の失敗に発展しかねません。
そうなれば場合によっては損害賠償を求められることも考えられ、重大な事態に陥るのです。

 そこで管理職にステップアップしたフリーランスは、新人の頃の安易な気持ちとは決別する意識が欠かせません。
管理職の掛け持ちの仕事を引き受ける前には、本当にその仕事が最後までやり遂げられるかどうかについて、慎重な検討を必要とします。
時間の管理上でもある程度スケジュールには余裕を確保し、万が一にも不測の事態が発生した場合に備えた方が賢明です。